2015/02/26

第二話 「引き寄せて、掴み取る力」 龍太さんの強みの根源は?

メンタリング・インタビュー

自称「スパイ」、「サイボウズ」と「ダンクソフト」はたまた農業と、一見器用に「複業」をこなす中村龍太さん。

この、大胆とも思える行動力(感覚的には、ふだん接しているとより自然で「しなやかな」行動力という感じですが)、その根源は何か? そして、彼はどこへ行くのか?・・・そんなことに純粋に興味を抱いていました。

そして、メンタリングですから、彼の「行動特性」や「強み」はどんなところにあるのか? 彼が何をより明確に意識すれば「よりしなやかに行動ができ、成果につながるのか?」何を大切にしていくことが、彼の「成長につながるのか?」その気づきに、到達したいと思っていました。

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彼の行動特性は、「隣の畑に、やすやすと入っていく」「壁のこちらとあちらをつなぐ」というところにあると思いました。今もそうですが、前職のMS時代もNEC時代も、意識してやっているように思え、時に「すごいね」って褒められることも、時にそれが相手に伝わらず落胆することもあったようです。

さらに掘り下げていくと、彼の中に、隣の畑が違う世界だからとかよくわからないからという心の壁や先入観が(今は)ほとんどありません。それは、恐らく子供時代の「転園・転校」の影響が大きかったようです。壁を作っていては孤立してしまう、だから壁を作らない、むしろ自分から壁を越えていく、壁がないかのように振る舞うことを(最初は、自然な自己防衛本能として)覚えられたように思いました。

そして、(ここが大きなポイントだと思いますが、)それ(壁を超える事)が、最初は自己防衛本能によるものだったものが、自分にとって「ためになること」「楽しいこと」、そして「周りの人にとってもいいことなんだ」という考えに転換していかれたことが、その後のポジティブ人生に大きな影響を与えているようです。

自分にとって不遇(龍太さんの人生では「転園・転校」)な環境からぐれてしまう人と、それを乗り越えられる人の違いは、この前向きな発想への「考えの転換」ができるかであり、それが大きなターニングポイントになる気がします。

その間、何度か挫折もありますが、そこで屈折せずに、立ち直ったりやり過ごしたりすることのできた龍太さんは、年齢よりはかなり大人びたところがあったように思います。

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異次元のもの、自分の守備範囲にないものを、抵抗なく、むしろポジティブに、心からの好奇心をもって「掴み取る力」を培ってこられたこと、その「柔らかさ」が龍太さんの最大の強みだと思いました。「軽々と、バリアを超えていくことができ、自分に取り入れることができる。」龍太さんのこの確たる強みが明確になりました。

「異分子を、好んで取り入れる」力があるということは、好奇心の表れや壁がないということもそうですが、龍太さんの「受容力」、受け入れて読み解き、かみ砕く「咀嚼力」が高いということでもあります。その受容力が、(龍太さんが寄ってきてほしいと思う)人が集まってくる理由でもあるでしょう。

それを、私は「引き寄せて、掴み取る力」という表現をしてみました。

さて、次回は、龍太さんが、このインタビューを通して、何を感じていらしたか?彼と私とのやり取りで、彼がどんな総括をされたかを、ご紹介してみたいと思います。
写真や内容については、中村龍太さんの快いご協力により、公開させて頂いております。

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