前回に引き続き、「超域スクール」で行った北野所長へのインタビューを取り上げます。
せっかくの貴重な機会なので、インタビュアーの立場から、記録を残しておきたいと思います。 私が、世界の北野さんのキャリアを掘り下げるというまたとない機会を得て、インタビュアーとして心がけたことを以下に記します。
・コンテンツを多くもつ人に対して、総花的にならずに、フォーカスするトピックスを絞り込む。ただし「北野さん」×「超域」でもあり、北野さんのキャリアならではの、複数(最低2つか3つ)のトピックスを取り上げる。対象は、学際や領域を超えた象徴的な話題。(結果として、ロボティクス、エネルギー、システムバイオロジー を取り上げました。)
・トピックス一つ一つについては、北野さん自身の映像も含めて、臨場感・リアリティのあるエピソードを話してもらい、そこはひたすら「傾聴」する。
・「キャリアデザイン」を考えるには、それらの「ターニングポイント」に注目する。それぞれのターニングポイントで「域」を超えた時の、北野さんのビジョン、メンタリティ、そこに潜む、思考様式を掘り起こしていく。「そのココロは何か?」に仮説を持ちながらも、答えはあくまで、北野さんから引き出す。
・それぞれのターニングポイントでの共通軸を引き出し、言語化を、北野さん自身にして頂く、北野さんから自然に出てくるキーワードを、確実に拾う。
・恐らく、話し始めるとたくさんのエピソードがでてくるので、途中で遮らないが、その本質や面白いところまで行きついたら、次の話題に嫌みなく切り替える。
・北野さんにはあまり「キャリアデザイン」という枠を意識させすぎず、自然に話してもらう。その方が面白い話題が出てくるはず。それらを「キャリアデザイン」の枠組みで考えるのは、私の方から聴衆に投げかければよい。「キャリアデザイン」でまとめてもいいし、アンティテーゼでもいい。聴衆が、キャリアデザインという視点で、北野さんのキーワードが整理でき、学びが残せるようにする。
・北野さんはすごい人なので、すごすぎて、聴講者からみて「自分はあのようにはなれない」が結論にならないよう、存在を引き寄せ、「距離感」を近づけるように努める。それには、私が楽しそうに、好奇心をもって、聴く/訊く(実際楽しかったし、聴きたいコト満載!でした。)
ということで、今回のインタビューのキーワードは、「取り上げるべきトピックス」、「臨場感」、「傾聴」、「ターニングポイント」、「言語化」、「話題の切り替え」、「枠をはめない」、「聴衆自らの学び」、「距離感を引き寄せる」でしょうか?
さて、聴衆の皆さんにはどのように届いたでしょうか? 皆さんからの感想が楽しみです!!