2018/02/04

「滋賀人」様主催『Connect Shiga‐Tokyo 2018』」に、登壇させていただきました!

講演・イベント・番組出演・取材

「地方創生は、一部の特殊な人たちだけのものか?」 「自分なりの」地域との付き合い方があるはず。

去る2月4日(日)一般社団法人「滋賀人」が主催された「Connect Shiga‐Tokyo 2018」に、登壇させて頂きました。 題して、『自分を活かして、滋賀に関わる ~自分なりの、地域との関わり方~』

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元々「滋賀人」さんは、滋賀県から委託され、滋賀の地元での地域活性化のみならず、代表理事の「中山郁英」さんが拠点をおかれている東京からの情報発信にも協力されており、彼と初めてお会いしたのも「滋賀県東京事務所」主催の東京での情報発信イベントでした。

私自身の地域創生の問題意識のオリジンは、身近に「徳島県」の神山町、三好市、美波町などでの地域創生に関わる人たちやそこで展開されているサテライトオフィスで働く人たちの事例を見られたことにあります。ただ、自分の故郷の滋賀との関わりは徳島とのそれよりもはるかに遅く、しかも、地元ではなく東京(滋賀県東京事務所)からスタートしています。滋賀にUターンすることも考えたことはなく、ただ、東京や(東京にこだわるわけでは全くないですが)どこにいても「故郷・滋賀」のことは、離れていても常に気にかかる家族や兄弟のように思いが離れることはありませんでした。

ですので、中山さんから投げかけられた「東京で滋賀のことを考えたい」「県外の人たちが滋賀に対して何ができるかを考える滋賀ゼミのゼミ生にアドバイスが欲しい」と言われたときに、素直に「そういう活動があってもよいのではないか」むしろ「Uターン」や「移住」が絶対の前提条件のように語られる「地方創生」に違和感を持っていた私には、とても自然に、好ましく受け入れられました。

今も「人口減」や「過疎化」に悩む多くの地域は、「移住」促進を声高に叫びますが、私自身は、徳島で必ずしもそうではない(交流人口増とその結果として活性化された地域)の成功事例を観てきただけに、必ずしも「移住」促進論者ではありません。むしろ、そんなことで全体が減っていく日本の人口を取り合ってどうするの? もっと別の知恵を絞らなければ!というのが正直なところです。

さて、前置きが長くなりましたが、「Connect Shiga‐Tokyo 2018」では、「自身のスキルや経験を活かし県外から滋賀と関わりを持つ方々によるトーク」の一員として、自分の考えの発表と、パネルディスカッション(第一部)に加え、第二部は、滋賀に対して様々な思いを持つ「在京」若手メンバーの方々(滋賀ゼミ・ゼミ生)が半年間考えてこられた、「滋賀と東京の交流活性化」に関するアイデア発表と、ディスカッションが行われました。

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私のお役目は、前半のゲストプレゼンテーションと、パネル。同じく登壇者は、「滋賀×東京」といえばこの人!という方ばかり。「博報堂」のブランド・イノベーションデザイン局のディレクター「岩嵜博論」さん、「PubliCo」代表の「山元圭太」さん、そして私です。モデレータは、「滋賀人」理事の「深尾善弘」さん「道家俊輔」さん。岩嵜さんは、東京が拠点。台東区にある「びわ湖長浜 KANNON HOUSE」をプロデュースされた方です。山元さんは、横浜に在住されてますが、まさに次のステップとして滋賀県草津市にも拠点を構え、草津にフォーカスした地域との新しい関わり方を切り拓こうとされていました。「KANNON HOUSE」そのものも東京の不忍池と滋賀びわ湖のほとりにある観音の里と称される長浜とがいわば透過的につながった新しい空間の提案であり、山元さんの生き方も、もはや東京とか滋賀とかどちらかに固定されないしなやかさを感じました。共通点は、物理的には一か所に固定されず、でも、思いやこだわりは強く。。そう感じたのは、私だけでしょうか。

第二部は、まさに、多様な視点、多様な発想に溢れた、ゼミ生のプレゼンテーションをお聴きしましたが、特に、私が気に入ったのは、「旅するように、働く」というAさんのプレゼンテーション。もはや、どこにいても、仕事はできるし、人とのコミュニケーションも多様であるし、チャンネルが増え、交流人口が増え、多様な人や多様な価値観が混ざり合うほど、アイデアはクリエイティブになりうる。そんな「場」の提供を提案されていました。

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この日の会場は満員御礼、まさに主催者の告知通り、「将来的に滋賀へのU・Iターンを考えている」「東京にいながら地元に貢献したい」「すぐに何かは考えていないけど滋賀と関係を持っておきたい」など多様な方が、参加され、それぞれのアイデアに耳を傾け、また、その意見に自分のアイデアを重ねたり、足したり、引いたり。。。

まさに、参加されている方それぞれが、「自分なりの」滋賀や地域との関わり方、付き合い方を、考える場になったように思います。アイデアにも順番をつけたり、正解を決めたりしない、そのゆるさがいい。

私も、これからも「自分なりの、自分を活かした、滋賀との関わり方」を、ゆるーく探していきたいと思っています。

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