2018/01/20

「B.LEAGUE ALL STAR GAME 2018 Kumamoto」の翌日は、熊本城を見学しました。

スポーツ・バスケットボール・Bリーグ

「B.LEAGUE ALL STAR GAME 2018 Kumamoto」の興奮冷めやらぬ翌1月16日(月)。この日は、熊本城を見学することに決めていました。

ご一緒してくださったのは、私的観戦ツアーに最多参加をしてくださっているY子さん。今回もわざわざ東京から駆けつけてくださいました。

なんと浅はかな私は、熊本城の城内の公園には入れるものだと思っていました。しかしながら、震災後、1年半以上経過したにも拘らず、城内も一帯の公園敷地内も立ち入り禁止。そのこと自体がいかに被害が甚大であったかを物語ります。そして、熊本市の市街地中央に圧倒的な存在感を示す熊本城とその一帯の公園が、いかに熊本県や熊本市の方々の心の拠り所であり、憩いの場であり、生活の日常であるのか、やっと実感したというのが、恥ずかしながら正直なところです。

その日常であった、お城と城郭の石垣と木々とお濠と・・・本当に美しい緑に囲まれた公園は、元あったものとは異なる青い杭や白い壁で覆われ、人を寄せ付けぬ、そして、自ら深く傷つき、やり所のない怒りと悲しみに包まれた佇まいで、そこにありました。

私たちは、天守閣を遠巻きに見ながら、公園の外側を周回して、その被害の様子を、そのところどころで目の当たりにし、愕然としました。

天守閣こそ鉄骨が組まれ工事が進められていましたが、周囲の城壁や櫓には、殆ど手が回っていないのもわかりました。崩れ落ちたままの石垣やぎりぎり支えられて残った櫓も、いつ崩れ落ちるかわからないような状態のまま、傷口がむき出しに放置されていました。

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これ以上の石垣の崩落や櫓の倒壊を防ぐための応急処置がなされている場所は、ごく一部のように見え、甚大な被害の地震の直後のまま、なんと1年以上が経過しているのでした。

お話によると、天守閣の復旧に3年、全体の復元はなんと20年、600憶円もの総工費がかかるとのこと。

 

市内の皆さんの日常生活は復興が進んでいるかのように見え、日本各地にその様子が伝えられることももはや激減してしまいました。しかしながら、熊本の皆さんの日常であり、心の拠り所である熊本城は、まだまだ復旧・復元の緒に就いたばかりで、その道のりは気が遠くなるほど長いのだと、思い知ることになりました。

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東日本大震災のときもそうでしたが、現地に行かなければわからないこと、感じられないことが、悲しいかな、たくさんありました。またしても、そうでした。そのことを心して、この日みた光景を目に焼き付けて、被災地に思いを寄せること、関係したすべての人々の気持ちを慮ること、そして、何気ない日常に感謝すべきこと、その思いを強くし、熊本を後にすることになりました。

 

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