2014/11/01

人財育成の実践に大事なこと 「タレントマネジメント」の要諦

いまさらですが・・「企業は人なり」。今や、企業経営や組織運営に関わる方々であれば誰もこれを否定される方はいないでしょう。経営者やマネジメントの誰もが、「人の力を最大限活かし、組織の力を上げたい」(⇒売上を伸ばしたい、利益率を上げたい、ROEをあげたい...)そう思っています。

ですが、なかなかそれがうまくいかない、どこから手を付ければよいかわからない、人財育成が成功しているのかどうか評価ができない・・・そういう悩みをよくお聴きします。また、人財育成の課題は、企業によって様々で、適切なアプローチやプロセスも画一的な教科書もありません。それは、人や組織は、まさに生きて、考えて、行動する、そして感情もある「生もの」だからです。そして、成果が短期で見えにくい、評価がしにくいというような性格も内在します。

ただ、私たちは、これまでの経験から「タレントマネジメント」や「人財育成」において、外してはならない大切なこと、すなわち「タレントマネジメント」の要諦があると思っています。以下に、私たちが考える「タレントマネジメントの要諦」をご紹介します。

1.(当たり前ですが)、経営戦略の実現のための、タレントマネジメント戦略、人財戦略であること

2.ゴール、目的、テーマ、プロセスをできるだけ「可視化」すること

3.課題の全体像を明らかにするとともに、根本的な課題にどう近づいていくかをプランし、着手すること

4.社員(対象者)の方々が自ら「気づき」、内省しながら、自然に課題を解決したいと主体的に考え、口にし始めることを引き出していくこと

5.受け身ではなく、対象者が主体的に参画し、またアウトプットを出しながらのプロセスを盛り込むこと

6.自ら身に着けるべきスキルを認知し、ラーニングアジリティを刺激し、成長意欲や達成意欲を引き出すこと

7.ゴールを共有しつつも、効果を確かめながら、前に進めること(時にはゴールの時期やレベルを修正するくらいでもよい)その際、表面的な効果でなく、実質的な効果を大切にし、その企業や組織のペースで実行すること

8.一時的な効果だけを狙わず、定着させるための施策を、仕組み(システム)として作りこんでいき、継続的な取り組みにしていくこと

9.トップがコミットすること、仕組みとしてサポートすること

10.定期・不定期関わらず、対象者のフォローアップ、メンタリングを実施すること

当たり前のことばかりのように見えますが、様々ご苦労されている人財育成の施策について、改めて振り返ってみてはいかがでしょうか?

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