2016/01/22

「キャリアを『自ら』デザインするために」 立命館大学MBA×日経BIZ「MBAの実践知:日本製造業の未来 ~グローバル化の中でのキャリアデザイン~ 」に登壇しました。その2

講演・イベント・番組出演・取材

立命館大学「大阪いばらきキャンパス(OIC)」で行われた、立命館大学MBA×日経BIZ「MBAの実践知:日本製造業の未来 ~グローバル化の中でのキャリアデザイン~ 」
2回に分けて行われた本コースの前半は、立命館大学ビジネススクール客員教授でもあり野村総合研究所の(当時)代表取締役専務執行役員此本臣吾(このもと・しんご)先生から「日本の製造業の未来」や改革すべき方向性としてのグローバルスタンダードとは何か、そして、同ビジネススクール教授の濱田初美(はまだ・はつみ)先生からはご自身の経験に基づくキャリア開発の持論についてレクチャがありました。

そして、後半は、本コースのコーディネーターである「鳥山正博(とりやま・まさひろ)」先生と私とで、皆さんに、自身の「キャリアデザイン」について考えて頂こうというカリキュラム。

冒頭は、鳥山先生の要望もあり、メーカーで人事・人財開発のキャリアからSE職に転向した私自身のキャリアの前半から、再度人事の世界に戻り、転職、起業・独立をしたキャリアの後半について、自らを「まな板」に載せてみました。そこで、10年を単位とする自身のキャリアの軸は何だったか、そこでどんな自己分析をし何を考えキャリアをシフトし、舵を切ってきたかを、客観的に整理しお話しました。

そして、現在、私が自らのミッションとしている、「タレントマネジメント」の考え方をご紹介しました。

私自身は、日頃「組織」に対して「人の能力を活かし、組織力を高める」即ち、「人の持ち味(タレント)を見極め、成長機会を与え、組織に貢献してもらう」ための施策を提示しています。その一つの重要な要素が組織による「適材適所」をどう実現するかです。

この日は、個人の方々が対象だったので、それらタレントマネジメントや適材適所を「個人」に視点を移すとどうなるか、どう考えるべきかを、皆さんに投げかけました。

それは、とりもなおさず、「個人」から見ると、自身の持ち味(タレント)を知り、高め磨き、アウトプット(貢献)すること。その中で自分の「適職」「天職」に近づいていくこと、そして、最大限の能力を発揮し、成長機会を活かすという「正のスパイラル」を描いていくことでもあります。

そしてその時その時に個人と組織のマッチングが上手くいけば、人の最大限の能力が発揮され、組織力が大きく高まるのです。

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では、「持ち味」=タレントとは、もう少し分解すると何か? そしてそれが組織とマッチングするとはどういうことか? それを、「CAN・ WILL・ MUST」で解説をしてみました。

個人の立ち位置で考えると、その際最も重要なことは、MUST(組織や社会から与えられるミッション、役割)はポータブルである、言い換えると「一つの組織で閉じない、依存しない」という発想です。

「CAN・ WILL」を知り、磨き、「MUST」の「PORTABILITY」を高めるには、具体的にどんな準備が必要か?そんなことを、考えて頂くことにしました。そして、再び私を「まな板」に。私の「CAN・ WILL・ MUST」は何か?「MUST」の「PORTABILITY」を高めるとはどういうことか?そのために私自身は何をやってきたか・・・?

そして、いよいよ実際に皆さんに考えて頂くワークショップです。

スライド1

場所を変えて、OICならではの可動式机といすのワークショップ型教室へ。

まず最初は、10年を単位に自分のキャリアを考えて頂き、マグネットテーブル(似た志向を持つメンバ―どうしがグループを組むために、マッチングをするグルーピングの手法)によってグルーピング、さらにそこで、各自が自身の「持ち味」、「CAN・ WILL・ MUST」を考え、言語化して頂きました。

2つ目の問いは、「2025年にありたい自分になるために、そのキャリアプランをデザインしてみる」というものです。年表形式で、ありたい自分、必要なこと、そのときの「CAN・ WILL・ MUST」の変化のイメージを考え、言語化してみる。

さて、皆さんの描いた2025年にありたい自分は? そして、そのためのキャリアプランとは?

私自身もそうでしたが、正直言うと5年後10年後なんてどうなっているかわかりません。特に前半で皆さんと共有したように、外部環境や自分の所属する組織でさえどう変わっているかなんて誰も想像ができません。ただ、だからといって漫然と過ごせばよいということではなく、否、だからこそ、自身のタレントのPORTABILITYを高めておくことが必要なのです。

それを、「CAN・ WILL・ MUST」と分解してみながら、自分なりのスキルアップ(CAN)や成長の法則、成長の場をもつこと、自らの意思(WILL)でミッション(MUST)を描き獲得することが大事なのではないでしょうか。それこそが、「キャリアを『自ら』デザインする」ということではないかと思います。

最後に、お一人お一人に「気づきと決意表明」を整理し、発表して頂きました。

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さて、皆さんは、どのように「キャリアを『自ら』デザイン」されたでしょうか?  そして、何より、『自ら』キャリアを構築するための「行動」に結び付いたでしょうか?

受講された皆さんが、『自ら』一歩を踏み出すための一助になれば、幸いです。

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