2017/08/07

「近江ゆかりの会」でファシリテーターを務めさせていただきました。

講演・イベント・番組出演・取材

また、少し遡ってのアップになります。
昨年から、少し、故郷「滋賀県」に関わるようになりました。私の「地域創生」の原点は、「徳島県」の「神山町」のサテライトオフィスプロジェクトや、同じ徳島県の「三好市」や「美波町」に学ばせていただいたことにあります。(これらについてもコラムに書きたいことが山ほどありますが、それはまた、いずれ。)心の中で、徳島に行ってる場合じゃあないと思うものの、「滋賀」の地域活性の声が当時の私には聞こえても来ないし、関わることもあまりなかったのです。

それが、ふとしたことで、滋賀県東京事務所とご縁ができ、その後、少しずつ東京に居ながらにして滋賀県の方々との接点ができることになりました。昨年は、東京事務所主催のイベントの企画にも関わったり、さらにそのご縁で「米原市」で行われた学生さん主催のイベントにパネラーで参加したりと、少しずつご縁ができてきました。こういうことは、ゆっくりしっかり人間関係を築いて、地元や人々のことをしっかり理解してから、自分の立ち位置を見出し、できることを探そうというのが、私の考えではありました。

ですが、ひょんなことで、一気にこんな立派な舞台に、登壇させていただくことになりました。

「近江ゆかりの会」

滋賀県主催の、いわば「県人会東京大会」です。ご依頼内容は、そのメインイベントであるトークセッションの内容や進行の企画とファシリテーター役。いきなりの大舞台に少し迷いましたが、それもいただいたご縁。自分のできることでお役に立てるならと、お引き受けすることにしました。

題して『外から見てわかった滋賀の魅力とその発信 ~世界から滋賀へ、滋賀から世界へ~』。そして、登壇者は、「たねや」グループCEO「山本昌仁」氏、「マザーレイク」映画監督「瀬木直貴」氏、滋賀県「三日月大造」知事、そして私が進行役です。

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「たねや」さんといえば、いまや、滋賀県発ブランドとしては、最も全国の皆さんに知られている和菓子のブランドのひとつ。実は、山本さんの登壇は、私のリクエストが実現したものです。私自身が部類の和菓子好きというのはともかく、伝統的な和菓子のご商売にとどまらず、洋菓子部門を立ち上げ(「クラブハリエ」としてこちらも全国的に有名なブランドです)たり、地元近江八幡でのカフェやレストランのみならず「ラ・コリーナ近江八幡」や「近江八幡日牟禮ビレッジ」などの施設運営事業など、地元に根差しながらも、事業を発展されてきたその経営者としての手腕や「センス」に、(失礼ながら)「ただものではない」と、以前から強く関心を寄せていたからです。

また、DVDで拝見した映画「マザーレイク」の瀬木監督は、アグレッシブな印象を受ける山本さんとはまた異なり、自然や、地域の何気ない人間関係や家族の絆、特に「人の内面」や「子供のこころ」に繊細な目を向けられる方という印象でした。

そして、言わずと知れた、全国の知事で三番目に若い(2017年8月現在)「三日月大造」知事。知事には、二度ばかりお目にかかっていましたが、滋賀からもっと「情報発信」していきたいというお話をお聞きしていたこともあり、その発想には、期待感を持っていました。

こういうお仕事の常として、「ほとんど事前に打ち合わせができない」「3人に『滋賀』という以外の共通の接点や話題が少ない」などがあり、今回もシナリオ作りには苦慮しましたが、一方で、その分、独自に事前リサーチをすればするほど、登壇者の方々に興味が深まり、聴きたいことが「てんこ盛り」になっていきました。

山本さんは、本業(どこまでが本業かという議論はもはや無意味ですが)の傍ら、世界の若者を集めてグローバル・リーダーを育てる「NELIS」というワークショップを主催したり、子供たちが自然から学ぶことのできる様々なイベントを開催されるなど、人財育成にも力を入れておられたり、「おにぎり保育園」などを通して働く環境整備や、オーガニックにこだわった食育にも尽力されていました。何より、「近江」にこだわり、東京や世界にでていくことが「近江」に人を呼び、経済を循環させるという彼の姿勢は、まさに「三方よし」の近江商人の精神につながります。(前述の「ラ・コリーナ近江八幡」は、年間200万人のお客様があり、観光資源に頼らず、人を呼べる拠点になっています。(これは、アプローチこそ違いますが、「神山」との共通点でもあります。)

「和菓子」という伝統的な文化を守りながら変化し続けていく、斬新なほどに周囲からの抵抗や反発が大きいと容易に想像できましたが、守るものは守り、革新的であり続け、かつ本物を追求すること。そのことで、たねやさんは、ブランドを何度も再構築され、結果的に、現在のブランドを作り上げてこられたように思いました。(事前リサーチを口実に、改めて「たねや」さんの和菓子を求めてみましたが、その商品開発には、(イタリアから輸入されたオリーブを使った)「オリーブ大福」や「かんてんトマト」など、斬新なアイデアがふんだんに盛り込まれていて、楽しませて頂きました。)

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(「たねや」さんで購入した「オリーブ大福」。イタリア製のオリーブを使ったオリーブオイルをかけて頂きます。)

 

和菓子の話を始めると、きりがないので・・

本番では、山本さんは、やはり、進取の気性に富んだ方で、地元、東京、それ以外の世界と、一年の3分の一ずつ飛び回り、本物を見る目を養い、人や食材との出会いを求めておられました。

瀬木監督は、本当に穏やかでかつ人や自然に対するその視線は優しさに満ちていて、三重県出身の監督から見た滋賀の良さを、私たち以上に語ってくださいました。会場に集まった誰もが、個々に心象風景として持つ、琵琶湖をはじめとする滋賀の原風景を、瀬木さんの言葉から思い起こしたと思います。その琵琶湖の風景を背景に、その地に生きる家族や人々、「ビワッシー」の存在を信じる少年の繊細な心の動きを描いた映画「マザーレイク」。その全国劇場公開が待たれます。

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三日月知事は、今回はどちらかというとお二人のわき役に回ってくださいましたが、近年増加傾向にある、インバウンドの伸び率が全国平均の2.5倍、全国5位となっている滋賀の最新情報や、今秋、東京日本橋にオープンする「情報発信拠点」のお披露目などがありました。

三人の登壇者の方のもつ「物語」はとても1時間では語り尽くせず、聴き足りないもどかしさを感じましたが、それでも、それぞれの方のもつ個性のエッセンスや滋賀に対する思いは、お届けできたかなと思います。

私自身が、インタビュアーでありながら、彼らが語ってくださるその物語に、琵琶湖をはじめとする私たち滋賀人の原風景を思い、「三方よし」の近江商人の原点を思い、改めて、滋賀という地域や人の気質について思いを馳せる時間となりました。「和菓子」の作り手と「映画」芸術の作り手のお二人から、図らずも、「うちそと」の滋賀に対する思いをお聴きすることができたことも、私自身が、今後どのように故郷と関わっていくのか、そのことを考える上で、キーとなるヒントをいただけた気がします。それについては、また、改めて・・・。

最後に、せっかく舞台にあげていただいたので、多少無理矢理感はありましたが、「滋賀レイクスターズ」の応援を呼びかけさせて頂きました。

この日集まった滋賀にゆかりのある方はおよそ四百人。トークセッションのみならず、多くの故郷の方々や、思いがけず、膳所高校時代の先輩にお会いできたことも、嬉しい「ゆかりの会」となりました。

P1100659 竹内さん堅田浮御堂ご住職

(左:トークセッション後「滋賀レイクスターズ」のPRをするレイクススタッフの皆さん。)

(右:滋賀を故郷とする方々との出会いも。お隣左から、 日本遺産にも登録された近江「満月寺浮御堂」の荒井ご住職、比叡山から竹内寿典さん、東京在住の杉山優さん。)

 

 

 

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