2017/09/24

「立命館大学校友会 『東日本大震災復興支援事業 東北応援ツアー・岩手コース』」に参加しました! ~その1~

立命館・立命館大学校友会

この、9月9日10日の週末、「2017年立命館大学校友会東日本大震災復興支援事業東北応援ツアー 岩手コース」に参加させて頂きました。立命館大学校友会(卒業生組織)は、震災後すぐに全国の校友に募金を募り、被災された三県の校友会に復興支援金・義援金を届けてきました。それ以外にも震災直後から「復興支援事業」として、様々な活動を展開してきました。このツアーは、その「復興支援事業」の一環で、大学と校友(卒業生)が特別委員会として組織化され、毎年、岩手県、宮城県、福島県に、それぞれ2日間ずつの視察ツアーを展開しているものです。各ツアーでは、地元の各県の校友会が全面的に協力され、コースの選定や各視察先での説明会のアレンジほか、被災された方々による体験談をお聴きするという勉強会などをセットされます。さらに現地での旅の間も、旅行会社のほか地元の校友会の皆さんがアテンドされ、共に2日間を過ごします。

しかも、現地集合・解散なので現地までの交通費は自己負担ですが、参加費は(2日間の交通費と宿泊代、見学代含め)3000円という価格設定には、驚きです。東北の校友で被災・復興された「ささ圭」さんの「笹かまぼこ」と「石巻水産」の「缶詰セット」がお土産につきますので、申し訳ないくらいのお得感です。

そして、今回、6年目の最終回にして、ようやく念願の岩手ツアーへの参加が叶いました。

「参加して本当によかった」「もっと早く参加すればよかった」というのが率直な感想です。

私自身は、2011年4月、震災の約1か月後に宮城県石巻市に、ボランティアに入りました。当然ながら、1か月後でしたので、その惨状は「言葉にならない」、まだ自衛隊が遺体捜索をしている時で、その場で足がすくんだことを鮮明に記憶しています。それから、何度か被災地には出向きましたが、約3年ぶり、そして岩手県には震災後初めての訪問となりました。

「被災は終わっていない。復興はまだまだ道半ばである」というのが率直な印象であり、そのこと自体に、愕然とする思いでした。

それだけに、この甚大かつ悲惨な震災に直接間接にも被災された皆様、今も復興に尽力されている皆様には、本当に今もうまくかける言葉が見つかりません。

このツアーに来なければ、そのことは、恥ずかしながら頭では理解しても、身をもって実感できていなかったと思います。それだけ、2011年のあの日から6年半たった今も、被災の爪痕が多く現地と人々の心には残っていました。

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今回のツアーで多くのことを新たに学び、再認識しましたが、特に、心にとても深く刺さったことは、以下の5点です。

1.「防災」ではなく、「減災」である。

2.復興が遅れている理由の一つに「決めなければならないことが、決められない」ということがある。

3.「人の心のケア」には、終わりがない。

4.「防災・減災」は、地域によって、街によって、浜によってみんな違う。それでもその街に、故郷に、人は住み続ける。

5.語り継ぐことの大切さと、想像し、備えることの大切さ。

ひとつずつ、記憶と記録にとどめるために、書き記しておきたいと思います。

1.「防災」ではなく「減災」である。

特に、「津波」の被害は甚大で、津波での被害を避けることは難しいといいます。災害を完全に防ぐことはできないが、ただ、一人でも犠牲者を「減らす」ことはできると、多くの方がおっしゃっていました。「防災」ではなく「減災」。そのポイントが、「いったん逃げたら、二度と戻らない」こと。「一人ひとりが自分の命だけを守り、高台に逃げる。そして何があっても決して戻らない。」そんな基本的で簡単にできると思えることでさえ、家族がいたり、ペットがいたりすると「できなかった」人がなんと多くいたのでしょう。その後悔と口惜しさをまた多くの方が語られました。知っているようで、簡単なようで、でも、誰にも明確に教わらなかった最も重要な知識「減災」。その基本的考えを教えて頂きました。(自然)災害は防ぐことはできません。だが、被害を減らすことはできるということ。災害に合ったときに、その(減災の)「術(すべ)」を私たちは知っているか。防災・減災意識をもち、日頃の備えもさることながら、その「とき」に判断できる知識やノウハウを学び、伝えていくことの大切さを知りました。

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2.復興が遅れている理由の一つに「決めなければならないことが、決められない」ということがある。

例えば、「防潮堤」の高さという議論があります。「防潮堤」は津波を防ぐためのものではなく、逃げる時間を遅らせるもの。でも、時間稼ぎ、減災のためだであっても、それは高い方が良いという議論。一方で、今回の津波の被害を増大させたものに「防潮堤」を過信し過ぎたからという声もあるそうです。だから、高すぎる防潮堤は人々の気持ちの油断を引き起こす、逆効果なのだと。また、景観を壊すという声も聴かれます。確かに無機質なコンクリートの防潮堤が、何メートルも海の前に立ちはだかると、景観を壊すどころかそもそもあの美しい海が見えません。では、低ければよいのか・・。住民の皆さんの間でも答えが出ないそうです。私自身、勝手な思いをもっていましたが、皆さんのいろいろな声を聴くにつれ、そして、目の前に立ちはだかる防潮堤をみると、答えは出てこないのでした。少なくとも、軽々しく言うことは、避けなければならないと思いました。

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… to be continued.

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